
JLPGAステップ・アップ・ツアー
山陽新聞レディースカップ
場所■東児が丘マリンヒルズゴルフクラブ(玉野市)
主催■一般社団法人日本女子プロゴルフ協会
共催■山陽新聞社
三日間で1万2065人を動員
昨年より約1000人増の盛況
令和7年9月19日(金)から21日(日)にかけて行われた今大会は、2025シーズン第14戦、今年で16回目の開催となりました。
初日と二日目は、120名の選手が熱戦を展開。小倉彩愛、東浩子、須江唯加、藤本麻子、金田愛子ら県出身プロも出場しました。地元アマチュアでは宮内美空、山本宏美(ともに作陽学園高)、三木夢依(竜操中)選手らが、温かい声援を受けながら堂々としたプレーを見せました。
瀬戸内の秋空の下で繰り広げられた熱戦の模様を、会場で感じた空気とともに紹介します。

会場レポート①
会場風景と選手の表情
●地元アマチュア選手が活躍
今回は7名のアマチュア選手が出場。地元選手では、作陽学園高3年の宮内美空選手と山本宏美選手、竜操中3年の三木夢依選手が活躍されました。

▲宮内美空選手

▲山本宏美選手

▲三木夢依選手
会場レポート②
ギャラリーイベント
誰もが楽しめる特典や体験イベント、屋台コーナーも充実。「優勝者当てクイズ」をはじめ、「トーナメント仕様パターコンテスト」や「スナッグゴルフ体験会」、ティーチングプロの指導による「JLPGAジュニアゴルフレッスン会」などが催されていました。
●多彩なグルメが楽しめるギャラリープラザ
毎年さまざまなグルメが並ぶギャラリープラザには、今年もご当地グルメが集結。ラーメン、お好み焼き、スイーツ、地元高校生が販売する弁当など多彩なメニューが並びました。
試合を終えた選手が立ち寄る姿も見られ、リラックスしたひとときが感じられました。

●岡山県ゴルフ協会「スナッグゴルフ体験」に挑戦
大会二日目には、岡山県ゴルフ協会による「スナッグゴルフ体験」コーナーが打球練習場にて開かれていました。
「スナッグゴルフ」とは、ゴルフの入門用として開発されたスポーツです。
参加していた男女二人組の「大人でもおもしろいね」という会話を耳にして、記者もぜひやってみたいと思い、挑戦させていただきました。

まずは練習
スタッフの方にルールを教わり、まずはランチャー(アイアン)を手に取ります。
実際にスイングの練習をしてみました。フェースが広いぶん、球が当たりやすいです。

いざコースへ
打球練習に慣れたらコースへ。やわらかいボールを「ランチパッド」と呼ばれるマットにセットし、目標のフラッグを狙ってショット!ゴルフの入門スポーツとはいえ、飛距離を出すのも思い通りに方向を出すのも難しいです。

パターで「スナッグアウト」
グリーンに乗ったら、パターにあたる「ローラー」でボールを転がします。
ボールがフラッグにぴたりとくっついたら「スナッグアウト!(ホールアウト)」。ルールはシンプルですが奥深さがあるスポーツ。大人も子どもも楽しめます。
岡山県ゴルフ協会は、ジュニアゴルファーの育成や競技普及への取り組みをはじめ、県内の子どもを対象にしたスナッグゴルフ大会やレッスン会も定期的に開催しており、ゴルフの魅力を次世代へ伝えています。
スナッグゴルフのレッスン会や大会についての情報は、岡山県ゴルフ協会のホームページをご覧ください。
岡山県ゴルフ協会
https://okayama-ga.jp/association/
会場レポート③
ボランティアスタッフの活躍
会場を支えていたのが、ボランティアスタッフの皆さんです。業務はギャラリーの誘導、ホールでの安全確認、スコア掲示など多岐にわたります。
笑顔とチームワークが、大会の空気を温かくしていました。最終ホールでは、見通しの悪いドッグレッグを前に旗を掲げ、安全確認する姿も印象的でした。
あるボランティアの方から「地元で開催される大会だからこそ、少しでも役立ちたい」と伺いました。選手が集中できる環境とギャラリーの安全は、皆さんの支えがあってこそです。

会場レポート④
地域に根付く大会だからこそ醸し出された「祝祭」の空気
●ナイスプレーに大歓声!会場がひとつになる瞬間
最終日は、優勝争いの選手が18番ホールに近づくにつれて、人の流れと熱気も増していきました。「ナイスバーディー!」と叫ぶ子どもたちの声。拍手とギャラリーの声援がグリーンに響きます。選手の緊張感とギャラリーの感動が一体となり、地域の文化として祝われる“祝祭”にもなっていると感じられました。
最終日の18番では、石田可南子プロがチップインイーグルを決め、ギャラリーを湧かせました。

▲選手仲間とハイタッチを交わす石田可南子プロ。イーグル賞も獲得。
吉澤柚月プロが優勝!
最終日に、6位タイでスタートした吉澤柚月プロが64をマークし、通算16アンダーで逆転優勝。悲願の初勝利を飾りました。2打差の2位には、皆吉愛寿香、加藤麗奈、六車日那乃3名のプロが続きました。


▲選手仲間も祝福。
【吉澤プロコメント】
「下の木と上の木で風の向きが違ったので、空を見ていました。天気予報と合わないときは雲の動きを見るようにしています」
と、コースとの対話を語る吉澤プロ。その観察眼に、プロとしての精度が光ります。最終日前夜は、首位スタートの六車日那乃プロと「頑張ろうね」と声を掛け合ったとのこと。六車プロは中学・高校の先輩で今も親しい関係。前夜も一緒に中華を食べに行ったそうです。
最終日は8バーディー・ノーボギー。今後の抱負を聞かれて「強い選手、応援してもらえるプロになりたいです」と語る姿に、吉澤プロの誠実さと強さを感じました。

▲ベストスコア賞、最多バーディー賞も獲得。

▲ベストアマは赤穂未来選手(神戸・広陵中3年)が受賞。
大会で集まった浄財をジュニア育成に
大会終了後の10月3日(金)。岡山プラザホテルで、浄財の贈呈式が行われました。
山陽新聞社の清水玲子事業本部長から、岡山県ゴルフ協会の大塚祥文会長に、大会前日のプロアマ戦で集まった寄付金などの浄財17万405円が贈られました。
浄財は、ジュニア育成など県内ゴルフ普及事業に活用される予定です。

来年の開催も楽しみに…!
ステップ・アップ・ツアーのなかでも「山陽新聞レディースカップ」は独自の存在感を放っています。
今年もナイスプレーのたびに歓声が沸き、コースが揺れているようでした。その光景は、16回を重ねた大会がしっかりと地域に根付いている証でもあります。
弊誌もゴルフの“祝祭”が続いていくことを、心から願っております。

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